細菌(バイ菌)と抗生剤|宇都宮市の小児科

診療時間
0286236300

ちょっと得する豆知識

細菌(バイ菌)と抗生剤

ちょっと得する豆知識 2015年12月04日

img_naiyou_5

 

熱が続いて元気がなくなってきたとき、きちんと状態を把握するために血液検査を行うことがあります。小児科ではおもに熱の原因がウイルスによる感染なのか、あるいは細菌による感染なのか、『CRP』と呼ばれる細菌による炎症から生じる蛋白物質を測定します。その結果、ウイルス感染の場合には「検査結果に異常はありません。あと1~2日で熱は自然に下がるでしょう」とお話しします。細菌感染の場合に「のどに細菌(バイ菌)による炎症があります」とお話しすると、多くのお母さんは「バイ菌!どうしてバイ菌が?どこから 入ったのですか」と驚かれます。

 

食中毒のO-157を連想してしまうのかもしれませんが、そんなに驚く必要はありません。のどや鼻の奥には常に肺炎球菌、インフルエンザ菌(冬流行するインフルエンザとは別)などいくつかの細菌がいることがあります。元気なときにはからだに備わった免疫力によって病気はおこりませんが、風邪や疲れによって抵抗力などが弱ったときなどに病気をおこします。細菌感染の場合には、その感染の部位(のど、耳、おしっこなど)を確認し、きちんと抗生剤を内服することが必要です。熱が下がったからと勝手に抗生剤をやめると再発する可能性があります。

ページトップへ