感染症情報|宇都宮市の小児科

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お知らせ

感染症情報

お知らせ 2019年05月21日

宇都宮市駒生・宝木地区、鶴田近隣の5月21日現在の感染症の情報をお伝えします。

 

・インフルエンザの流行は春休みで終息したと思われましたが、宇都宮市のいくつかの小学校においてGW前に罹患者がでました。当院においてはGW後は確認されておりません。

 

乳幼児に気管支炎、肺炎を起こすヒトメタニュウモウイルス感染症が流行しています。一般的な風邪のウイルスではありますが、熱が約5日間続き、咳嗽も激しく、乳幼児のお子さまにとっては辛い症状を認める場合があります。インフルエンザと同様に鼻の奥からの検査(抗原定性検査)で診断が可能ですが、肺炎を疑ったときのみ保険診療の適応となっています。特効薬はありません。ゆっくり休むことが大切です。

 

ロタウイルス感染性胃腸炎により辛い症状を呈しているお子さまが何人かでています。多くの赤ちゃんが予防接種を受けており、大流行にはならないと思いますが、注意が必要です。今回罹患しているお子さまの多くも予防接種を受けており、外来での点滴で状態は回復していますが、予防接種を受けていない場合には入院のリスクも考えていく必要が出てきます。

急に吐き出したときには、あわてずにおなかを休めましょう。脱水を心配してすぐにたくさんの水分を飲ませても胃は受け付けてくれません。吐けば吐くほどに体調は悪化します。1~2時間は口を潤す程度の水分で十分、少し吐き気が落ち着いたなと感じたら20~30分間隔で少量(20~30ml)水分を飲ませてあげましょう。もしまた吐いてしまったら、もう1時間待ちましょう。ノロウイルスの吐き気は半日で軽快します。半日後吐き気がほぼなくなってきたら、お粥、おじや、煮込んだおうどんなど、炭水化物中心のお食事を始めましょう。空腹が長時間続くことはいいことではありません。一方、ロタウイルスは半日で状態が回復することはなく、1日経過しても元気なくぐったりしているときには、かならず病院を受診しましょう。風邪の予防もかねて石鹸での手洗いをこまめに行っていきましょう。ノロウイルスもロタウイルスも感染力はとても強く、アルコール消毒は効果がありません。

 

・12月に小学生で流行していた水ぼうそうについては、この冬休みで流行はなくなりました。

2回の定期予防接種が功を奏していると思われ、全国的な流行はほとんどなくなりました。しかし、ワクチン未接種、数年前にワクチンを1回接種したお子さまが罹患し、その感染を契機に一部の集団での流行に波及しています。水ぼうそうの感染力は非常に強く、短時間の接触でも感染します。2回目の接種を忘れているお子さんが多数見受けられます。接種対象者のお子さまはできるだけ早く、2回の接種を終了しましょう。今回も流行の中心は1回接種の小学生です。任意接種にはなりますが、小学生も2回目の接種をご検討ください。

 

おたふくかぜ、流行途絶えています。この春新聞などでも報道されましたが、耳鼻科学会がおたふくかぜによる聴力障害に対する警告を出しました。おたふくかぜは決して軽い疾患ではありません。流行した年には、合併症で数百人が聴力障害を併発します。一般的には片側のみの聴力障害ですが、予想以上に両側の耳が聞こえなくなってしまったお子さまが多いことが報告されました。残念ですが、現代の医学では聴力をもどすことはできません。おたふくかぜを防ぐには、予防接種しかありません。流行が途絶えているこの時期に、まだ接種なされていないお子さまは是非ワクチンを!なお、今回の流行では、小さい頃に接種を受けていても、典型的なつらい症状を呈している方が多数みられます。1回の接種では、2~3割のお子さまは免疫が低下し、罹患してしまいます。麻疹や水ぼうそう同様に、2回の接種を是非ご検討ください。

 

海外から麻疹ウイルスがたびたび持ち込まれ、日本の一部の地域で流行が繰り返されています。昨年4月沖縄県で流行し、多くの県に感染が拡大し、罹患者は全国で150人を超えました。今月再び、三重県~大阪府等関西地方において流行が拡大し、すでに300人ちかくの罹患者がでています。国の中途半端な対応の結果、今後も流行は繰り返されるでしょう。麻疹風疹混合(MR)ワクチン対象年齢(1歳児、年長児)の皆さん、早い時期に免疫をきちんとつけていきましょう。年長児の皆さん、1歳で得られた免疫は消えかかっています。今年は特に早めの接種をお願いいたします。

なお、23歳以上の皆さまは、麻疹・風疹の十分な免疫がない可能性があります。これから生まれる新しい命を守るために、できるだけ麻疹風疹ワクチンの追加接種をお勧めします。

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