感染症情報|宇都宮市の小児科

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お知らせ

感染症情報

お知らせ 2020年11月12日

宇都宮市駒生・宝木地区、鶴田近隣の11月12日現在の感染症の情報をお伝えします。

 

保育園、幼稚園に通われているお子さまを中心に鼻汁、咳嗽、発熱などの一般的なかぜ症状が流行しています。まだまだ例年ほどの流行はありませんが、手洗いなど感染予防に努めていきましょう。現在流行しているかぜは季節的にライノウイルスが疑われます。ライノウイルスに対してアルコール消毒は十分な効果が望めません。手洗いが基本です。

 

・新型コロナウイルス感染を疑うお子さまは認めていませんが、今後まだまだ十分な注意が必要です。。

6月から新たな学校や幼稚園生活が始まりました。多くのお子さまは待ちに待った集団生活ですが、頭痛、腹痛、チック症状や頻尿を主訴に受診なさるお子さまが散見されています。保育園や幼稚園での生活が十分に把握できない、小学校の授業を進めるスピードが例年より早く不安を抱えている等のお声を聞くことがあります。不安な兆候が認められた際には、無理をせずに、お子さまの不安な気持ちに寄り添い、受け入れてあげてください。お布団に入っても眠れない、朝元気がない、寂しそうに帰宅するお子さまの姿が見受けらるときには、ご相談ください。

 

感染症は手を介して感染します。院内の玩具、絵本を今回は片付けさせていただきました。ご理解、ご協力よろしくお願いいたします。

 

 

インフルエンザ罹患者は一斉休校以降認めていません。

この冬、インフルエンザが流行するか否かはわかりません。流行しない可能性が高いかもしれません。しかし、あくまで推測であり、このコロナ禍において予防できる疾患はできるだけ予防することが鉄則です。今まで行われてきた『発熱→検査→治療薬処方』の流れは飛沫感染を防ぐ目的で従来とは変わります。発熱しても検査は最小限に限定されます。宇都宮市において、インフルエンザワクチン接種に対し中学生以下の子どもたち全員に1回2500円の助成が受けられ、例年の半額以下で接種が可能です。できる限り、インフルエンザに罹患しないことが特にこの冬は大切です。

 

例年この時期流行するRSウイルス感染の流行はありません。その他、ヒトメタニュウーモウイルス、マイコプラズマによる気管支炎・肺炎も現在途絶えています。

 

秋から冬に流行するノロウイルス、早春に流行するロタウイルス、いずれも罹患したと思われるお子さまはいません。

念のため、胃腸炎症状に対するご自宅での対応についてお話しします。急に吐き出したときには、あわてずにおなかを休めましょう。脱水を心配してすぐにたくさんの水分を飲ませても胃は受け付けてくれません。吐けば吐くほどに体調は悪化します。1~2時間は口を潤す程度の水分で十分、少し吐き気が落ち着いたなと感じたら20~30分間隔で少量(20~30ml)水分を飲ませてあげましょう。もしまた吐いてしまったら、もう1時間待ちましょう。ノロウイルスの吐き気は半日で軽快します。半日後吐き気がほぼなくなってきたら、お粥、おじや、煮込んだおうどんなど、炭水化物中心のお食事を始めましょう。空腹が長時間続くことはいいことではありません。一方、ロタウイルスは半日で状態が回復することはなく、1日経過しても元気なくぐったりしているときには、かならず病院を受診しましょう。風邪の予防もかねて石鹸での手洗いをこまめに行っていきましょう。ノロウイルスもロタウイルスも感染力はとても強く、アルコール消毒は効果がありません。

 

・水ぼうそうについては小学生が何人か罹患しています。

2回の定期予防接種が功を奏していると思われ、全国的な流行はほとんどなくなりました。しかし、ワクチン未接種、数年前にワクチンを1回接種したお子さまが罹患し、その感染を契機に一部の集団での流行に波及しています。水ぼうそうの感染力は非常に強く、短時間の接触でも感染します。2回目の接種を忘れているお子さんが多数見受けられます。接種対象者のお子さまはできるだけ早く、2回の接種を終了しましょう。今回も流行の中心は1回接種の小学生です。任意接種にはなりますが、小学生も2回目の接種をご検討ください。

 

・おたふくかぜ、罹患者は途切れています。

この春新聞などでも報道されましたが、耳鼻科学会がおたふくかぜによる聴力障害に対する警告を出しました。おたふくかぜは決して軽い疾患ではありません。流行した年には、合併症で数百人が聴力障害を併発します。一般的には片側のみの聴力障害ですが、予想以上に両側の耳が聞こえなくなってしまったお子さまが多いことが報告されました。残念ですが、現代の医学では聴力をもどすことはできません。おたふくかぜを防ぐには、予防接種しかありません。流行が途絶えているこの時期に、まだ接種なされていないお子さまは是非ワクチンを!なお、今回の流行では、小さい頃に接種を受けていても、典型的なつらい症状を呈している方が多数みられます。1回の接種では、2~3割のお子さまは免疫が低下し、罹患してしまいます。麻疹や水ぼうそう同様に、2回の接種を是非ご検討ください。

 

海外から麻疹ウイルスがたびたび持ち込まれ、日本の一部の地域で流行が繰り返されています。一昨年沖縄県で流行し、多くの県に感染が拡大し、罹患者は全国で150人を超えました。昨年は三重県~大阪府等関西地方において流行が拡大し、700人ちかくの罹患者を認め、この数年で最も多い罹患者がでてしまいました。過去の中途半端な対応の結果、今後も流行は繰り返されるでしょう。幸いに多くの海外の方が応援にいらっしゃったラグビーWCによる流行の再燃は認めていません。しかし、延期された2020東京オリンピック開催がひかえています。麻疹風疹混合(MR)ワクチン対象年齢(1歳児、年長児)の皆さん、早い時期に免疫をきちんとつけていきましょう。年長児の皆さん、1歳で得られた免疫は消えかかっています。早めの接種をお願いいたします。

なお、23歳以上の皆さまは、麻疹・風疹の十分な免疫がない可能性があります。これから生まれる新しい命を守るために、できるだけ麻疹風疹ワクチンの追加接種をお勧めします。

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