感染症情報|宇都宮市の小児科

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お知らせ

感染症情報

お知らせ 2020年04月01日

宇都宮市駒生・宝木地区、鶴田近隣の4月1日現在の感染症の情報をお伝えします。

現在感染症は保育園・幼稚園で一般的なかぜと思われるお子さまを少人数認めますが、過去に経験のないほど外来は落ち着いています。

 

・新型コロナウイルス感染を疑うお子さまは認めていません。

2月18日に下記コメントを載せてから1か月が経過しました。その間、新型コロナウイルス感染は全世界に拡大し、私たちの暮らしは一変しました。小中学校一斉休校が始まり、多くの子どもたちも不安を心に抱えながら、日々過ごしています。幸いにも日本はぎりぎりの状況ではありまありますが、感染者数、死亡者数も中国や欧米諸国ほどの急激な増加はありません。当初は私もPCR検査を行わない結果の偽りの数字と考えていましたが、原因不明の肺炎罹患者や死亡者が数多く認められていない現状を考えると感染は抑えられてきたのだと思います。しかし、この1週間で首都圏の感染は急激に拡大し、間もなく宇都宮市においても罹患者は増加してくるものと思われます。子どもたちが罹患しても軽症といわれていましたが、重症例が報告されてきました。十分な感染予防の対応が今後は必要です。

 

“日々新型コロナウイルスの話題がトップニュースとして報道され、皆様同様に我々医療者ももやもやした不安な気持ちでいっぱいです。今後の流行予測がわからないだけに、1クリニックとしては対応も立てにくいのが現状です。子どもが風邪にかかるのは日常的で、一般的な風邪と新型コロナウイルスと鑑別するのは困難です。現在できることは、発熱が続く、肺炎を疑う経過を呈した場合に、出来る限りその原因ウイルスや病原微生物(マイコプラズマ・RSウイルス・ヒトメタニュウーモウイルス・アデノウィルス等)を今までの経験に基づき、診断をできるだけ確定していくことで、皆様の不安が軽減できればと考えています。しかし、検索できるウイルスや病原微生物はほんの一部であり、多くの風邪ウイルス(ライノウイルス等)は診断することができません。小児科医としては現時点において子どもたちの重症例が報告されていないのが救いです。”

 

感染症は手を介して感染します。院内の玩具、絵本を今回は片付けさせていただきました。ご理解、ご協力よろしくお願いいたします。

現在アルコール消毒液も不足していますが、石鹸での手洗い基本です。

 

 

インフルエンザ罹患者は一斉休校以降認めていません。

1か月前「しっかりと診断をつけていくことが皆様の不安を軽減することにつながる」と考え、抗原迅速検査(鼻やのどの検査)を積極的に行ってまいりました。しかし、検査をする際の飛沫感染により医療スタッフが感染し、結果医療崩壊が起こることが危惧され、検査を控えるよう感染症学会から通達がでています。現在インフルエンザ罹患者がいない状況にて、今後は検査を控えることとしました。ご理解のほど、よろしくお願いいたします。

 

・今月上旬までヒトメタニュウーモウイルス感染、マイコプラズマ感染による気管支炎・肺炎に罹患しているお子さまが散見されましたが、現在途絶えてきました。

 

秋から冬に流行するノロウイルスに罹患したと思われるお子さまも減少しています。

胃腸炎症状に対する対応についてお話しします。急に吐き出したときには、あわてずにおなかを休めましょう。脱水を心配してすぐにたくさんの水分を飲ませても胃は受け付けてくれません。吐けば吐くほどに体調は悪化します。1~2時間は口を潤す程度の水分で十分、少し吐き気が落ち着いたなと感じたら20~30分間隔で少量(20~30ml)水分を飲ませてあげましょう。もしまた吐いてしまったら、もう1時間待ちましょう。ノロウイルスの吐き気は半日で軽快します。半日後吐き気がほぼなくなってきたら、お粥、おじや、煮込んだおうどんなど、炭水化物中心のお食事を始めましょう。空腹が長時間続くことはいいことではありません。一方、ロタウイルスは半日で状態が回復することはなく、1日経過しても元気なくぐったりしているときには、かならず病院を受診しましょう。風邪の予防もかねて石鹸での手洗いをこまめに行っていきましょう。ノロウイルスもロタウイルスも感染力はとても強く、アルコール消毒は効果がありません。

 

・水ぼうそうの明らかな流行はありません。

2回の定期予防接種が功を奏していると思われ、全国的な流行はほとんどなくなりました。しかし、ワクチン未接種、数年前にワクチンを1回接種したお子さまが罹患し、その感染を契機に一部の集団での流行に波及しています。水ぼうそうの感染力は非常に強く、短時間の接触でも感染します。2回目の接種を忘れているお子さんが多数見受けられます。接種対象者のお子さまはできるだけ早く、2回の接種を終了しましょう。今回も流行の中心は1回接種の小学生です。任意接種にはなりますが、小学生も2回目の接種をご検討ください。

 

・おたふくかぜ、罹患者は途切れています。

この春新聞などでも報道されましたが、耳鼻科学会がおたふくかぜによる聴力障害に対する警告を出しました。おたふくかぜは決して軽い疾患ではありません。流行した年には、合併症で数百人が聴力障害を併発します。一般的には片側のみの聴力障害ですが、予想以上に両側の耳が聞こえなくなってしまったお子さまが多いことが報告されました。残念ですが、現代の医学では聴力をもどすことはできません。おたふくかぜを防ぐには、予防接種しかありません。流行が途絶えているこの時期に、まだ接種なされていないお子さまは是非ワクチンを!なお、今回の流行では、小さい頃に接種を受けていても、典型的なつらい症状を呈している方が多数みられます。1回の接種では、2~3割のお子さまは免疫が低下し、罹患してしまいます。麻疹や水ぼうそう同様に、2回の接種を是非ご検討ください。

 

海外から麻疹ウイルスがたびたび持ち込まれ、日本の一部の地域で流行が繰り返されています。一昨年沖縄県で流行し、多くの県に感染が拡大し、罹患者は全国で150人を超えました。昨年は三重県~大阪府等関西地方において流行が拡大し、700人ちかくの罹患者を認め、この数年で最も多い罹患者がでてしまいました。過去の中途半端な対応の結果、今後も流行は繰り返されるでしょう。幸いに多くの海外の方が応援にいらっしゃったラグビーWCによる流行の再燃は認めていません。しかし、今年は2020東京オリンピック開催がひかえています。麻疹風疹混合(MR)ワクチン対象年齢(1歳児、年長児)の皆さん、早い時期に免疫をきちんとつけていきましょう。年長児の皆さん、1歳で得られた免疫は消えかかっています。早めの接種をお願いいたします。

なお、23歳以上の皆さまは、麻疹・風疹の十分な免疫がない可能性があります。これから生まれる新しい命を守るために、できるだけ麻疹風疹ワクチンの追加接種をお勧めします。

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