感染症情報|宇都宮市の小児科

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お知らせ

感染症情報

お知らせ 2018年07月02日

宇都宮市駒生・宝木地区、鶴田近隣の7月2日現在の感染症の情報をお伝えします。

 

鼻水や咳症状がなく急な発熱を呈する“夏かぜ”が流行しています。

夏に流行するかぜのウイルスの種類は多く、頭痛を伴うことが特徴で、皮膚や口の中の粘膜に様々な発疹がでることもあります。夏かぜの代表的な疾患、手足口病の流行はまだありません。夏かぜで心配となる余病は髄膜炎です。細菌性髄膜炎とは異なり、後遺症を残すことはほとんどありませんが、つらい吐き気と頭痛を認め、多くは入院を要します。夏かぜといっても油断は禁物、無理をしないでゆっくり休むことが大切です。

 

・主に秋から冬に流行し乳児を中心に重い気管支炎をおこすRSウイルス感染症ですが、現在一部の保育園で罹患患児がでています。また、春先を中心にRSウイルス同様に気管支炎をおこすヒトメタニューモウイルス感染に注意が必要です。RSウイルスとの違いは3~5歳の園児においても肺炎を併発し、入院を要する場合があります。いずれのウイルスも治療薬はありません。7歳以上の子どもたちにとってもただの風邪、したがって罹患していても普通に生活しています。赤ちゃんのいるご家庭では、家族の方が風邪をひかないように体調を整え、ショッピングセンターなど人込みへの外出については配慮が必要です。

 

つらい嘔吐を認めるノロウイルス感染と思われる胃腸炎は減少しています。現在は夏かぜに伴う比較的軽い下痢嘔吐症状が中心ですが、季節がら細菌性食中毒に対する注意が必要です。

急に吐き出したときには、あわてずにおなかを休めましょう。脱水を心配してすぐにたくさんの水分を飲ませても胃は受け付けてくれません。吐けば吐くほどに体調は悪化します。1~2時間は口を潤す程度の水分で十分、少し吐き気が落ち着いたなと感じたら20~30分間隔で少量(20~30ml)水分を飲ませてあげましょう。もしまた吐いてしまったら、もう1時間待ちましょう。ノロウイルスの吐き気は半日で軽快します。半日後吐き気がほぼなくなってきたら、お粥、おじや、煮込んだおうどんなど、炭水化物中心のお食事を始めましょう。空腹が長時間続くことはいいことではありません。一方、ロタウイルスは半日で状態が回復することはなく、1日経過しても元気なくぐったりしているときには、かならず病院を受診しましょう。風邪の予防もかねて石鹸での手洗いをこまめに行っていきましょう。ノロウイルスもロタウイルスも感染力はとても強く、アルコール消毒は効果がありません。

下痢症状に伴い便に血液が混じる時には、病原性大腸菌などの細菌性胃腸炎の可能性があります。早めに、医療機関を受診しましょう。

 

水ぼうそう、昨年秋より小学生を中心に宇都宮市全地域で流行が拡大していましたが、年が明けて減少しました。

2回の定期予防接種が功を奏していると思われ、全国的な流行はほとんどなくなりました。しかし、ワクチン未接種、数年前にワクチンを1回接種したお子さまが罹患し、その感染を契機に一部の集団での流行に波及しています。水ぼうそうの感染力は非常に強く、短時間の接触でも感染します。2回目の接種を忘れているお子さんが多数見受けられます。接種対象者のお子さまはできるだけ早く、2回の接種を終了しましょう。

 

おたふくかぜ、流行途絶えています。現在、耳下腺が腫れて受診するお子さまが何人かいらっしゃいますが、多くは夏かぜのウイルスによるものです。新聞などでも報道されましたが、耳鼻科学会がおたふくかぜによる聴力障害に対する警告を出しました。おたふくかぜは決して軽い疾患ではありません。流行した年には、合併症で数百人が聴力障害を併発します。一般的には片側のみの聴力障害ですが、予想以上に両側の耳が聞こえなくなってしまったお子さまが多いことが報告されました。残念ですが、現代の医学では聴力をもどすことはできません。おたふくかぜを防ぐには、予防接種しかありません。流行が途絶えているこの時期に、まだ接種なされていないお子さまは是非ワクチンを!なお、今回の流行では、小さい頃に接種を受けていても、典型的なつらい症状を呈している方が多数みられます。1回の接種では、2~3割のお子さまは免疫が低下し、罹患してしまいます。麻疹や水ぼうそう同様に、2回の接種を是非ご検討ください。

 

海外から麻疹ウイルスがたびたび持ち込まれ、日本の一部の地域で流行が繰り返されています。4月沖縄県で流行し、現在多くの県に感染が拡大し、罹患者は全国で150人を超えました。麻疹風疹混合(MR)ワクチン対象年齢(1歳児、年長児)の皆さん、早い時期に免疫をきちんとつけていきましょう。年長児の多くの皆さんがまだ2回目の接種を受けていません。1歳で得られた免疫は消えかかっています!!

なお、23歳以上の皆さまは、麻疹・風疹の十分な免疫がない可能性があります。これから生まれる新しい命を守るために、できるだけ麻疹風疹ワクチンの追加接種をお勧めします。なお、宇都宮市においての補助は一昨年3月末で終了となりました。

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