おねしょ|宇都宮市の小児科

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ちょっと得する豆知識

おねしょ

ちょっと得する豆知識 2015年12月04日

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なかなか相談しにくい話題ですね。毎年何人かの方からご相談を受けますが、その何倍ものお母さんが自然に治るのか不安に思われているのではないでしょうか。排尿をコントロールする能力は、徐々に発達していくもので、個人差が強く、ほとんどのお子さんは10歳までになくなります。しかし、中学生になってもおねしょしてしまうケースもあります。本人の心理的負担を考えるとすぐに助けてあげたい。当クリニックでは小学校1年生までは基本的に自然経過をみます。幼稚園年長さんのお母さんがよく心配なされますが、6歳児の1割がおねしょをしています。小学校2年生は本人の状況を確認しながら治療の準備を始めます。小学校3~4年生は治療の必要があります。成長により治る度合いは年10%前後、治療を始めてすぐに治るとはいえませんが、治療により症状が年50%ほど軽減します。

 

おねしょは膀胱の許容量以上のおしっこが夜間に作られるために起こります。膀胱の容量が小さい、尿量が多い、いずれかの原因で、あるいは両方の要因からおねしょをしてしまいます。成長とともに膀胱の容量は大きくなります。尿を濃くして量を減らす「抗利尿ホルモン」もきちんと働くようになります。夜間に起すと、抗利尿ホルモンの分泌を低下させて、かえっておねしょを悪化させてしまう恐れがあります。おねしょは本人には責任はありません。おこらない、あせらないことが大切です。

毎年10~20人の治療を行っていますが、おねしょを卒業したお子さまの笑顔は自信にあふれ、輝いています。悩みをひとりで抱えずに、いっしょに治していきましょう。

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