かぜ(風邪)|宇都宮市の小児科

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ちょっと得する豆知識

かぜ(風邪)

ちょっと得する豆知識 2015年12月04日

img_naiyou_4「かぜですね。おだいじに」1分もかからずに説明が終わってしまいますが、実は正式な病名ではありません。熱っぽい、鼻汁、くしゃみ、咳、咽頭痛、声がれ、だるいなどの概して軽い訴えをもつ、主として急性の上気道炎についての俗語あるいは通俗的慣用語です。本来、鼻・咽頭、扁桃、喉頭などそれぞれ炎症が認められる場所の診断名をつければ望ましいのですが、「咽頭炎(いんとうえん)ですね」といわれても理解しにくい面があり、わかりやすい「かぜですね」を使ってしまいます。なお、扁桃炎(へんとうえん)も明らかな膿みをもった化膿所見がない場合には、単なるかぜのひとつです。

 

かぜは200種類のかぜのウイルスによる感染症で、特効薬はありません。抗生剤はウイルスには効かないのです。「かぜが治るくすりをください」「注射をすると早くなおるのですが・・・」とよく言われますが、基本的にそのような薬はありません。かぜ薬は痰をきりやすくするなどそれぞれの症状を緩和することによって、本来自分で治す力(免疫力)を補助しているだけなのです。かぜには、ゆっくり体を休めることが何よりも大切なのです。

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